正しいヘボン式ローマ字で外国人が利用しやすいウェブサイトを作ろう
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- デザイン
こんにちは!AndHA入社したばかりの外国人のマットです。
今回はヘボン式ローマ字の重要性について紹介します!
目次
ヘボン式ローマ字とは?
毎日見ているのに、あんまり気にしていないかもしれません。
ヘボン式ローマ字は日本語の文字をローマ字にするときに使われる文字体系です。
最初のヘボン式ローマ字チャートは150年前を作って、 時と共に色々なヘボン式ローマ字の変化が起こりました。
何種類かのバージョンあるので、使用する文字に迷うことが多いようです。
この記事の目的はローマ字を使う自信を伸ばすことです。
現代的なバージョン
以下に、よく使われるヘボン式ローマ字チャートを載せておきます。
五十音
あ ア a | い イ i | う ウ u | え エ e | お オ o |
か カ ka | き キ ki | く ク ku | け ケ ke | こ コ ko |
さ サ sa | し シ shi | す ス su | せ セ se | そ ソ so |
た タ ta | ち チ chi | つ ツ tsu | て テ te | と ト to |
な ナ na | に ニ ni | ぬ ヌ nu | ね ネ ne | の ノ no |
は ハ ha | ひ ヒ hi | ふ フ fu | へ ヘ he | ほ ホ ho |
ま マ ma | み ミ mi | む ム mu | め メ me | も モ mo |
や ヤ ya | ゆ ユ yu | よ ヨ yo | ||
ら ラ ra | り リ ri | る ル ru | れ レ re | ろ ロ ro |
わ ワ wa | ゐ ヰ i | ゑ ヱ e | を ヲ wo | |
ん ン n | ||||
が ガ ga | ぎ ギ gi | ぐ グ gu | げ ゲ ge | ご ゴ go |
ざ ザ za | じ ジ ji | ず ズ zu | ぜ ゼ ze | ぞ ゾ zo |
だ ダ da | ぢ ヂ ji | づ ヅ zu | で デ de | ど ド do |
ば バ ba | び ビ bi | ぶ ブ bu | べ ベ be | ぼ ボ bo |
ぱ パ pa | ぴ ピ pi | ぷ プ pu | ぺ ペ pe | ぽ ポ po |
ようおん
きゃ キャ kya | きゅ キュ kyu | きょ キョ kyo |
しゃ シャ sha | しゅ シュ shu | しょ ショ sho |
ちゃ チャ cha | ちゅ チュ chu | ちょ チョ cho |
にゃ ニャ nya | にゅ ニュ nyu | にょ ニョ nyo |
ひゃ ヒャ hya | ひゅ ヒュ hyu | ひょ ヒョ hyo |
みゃ ミャ mya | みゅ ミュ myu | みょ ミョ myo |
りゃ リャ rya | りゅ リュ ryu | りょ リョ ryo |
ぎゃ ギャ gya | ぎゅ ギュ gyu | ぎょ ギョ gyo |
じゃ ジャ ja | じゅ ジュ ju | じょ ジョ jo |
ぢゃ ヂャ ja | ぢゅ ヂュ ju | ぢょ ヂョ jo |
びゃ ビャ bya | びゅ ビュ byu | びょ ビョ byo |
ぴゃ ピャ pya | ぴゅ ピュ pyu | ぴょ ピョ pyo |
長母音
長母音の場合(「ケーキ」や「くうき」)、二つの字は一つになります。
例)おかあさん = okasan・okāsan
さらに、「い」で「え」の音を伸ばされたら、「い」の字はそのままです。
例)せいふ = seifu
促音
小「つ」文字の場合(「クッキー」や「カット」)、次の文字の最初のローマ字が2倍になります。
例)マット = matto
デザインの影響
「ホームページ制作と何の関係があるのか?」と疑問に思われるでしょう。
ホームページ作成する時に、色々なルールを決めることが必要です。
例えば、コーディングCSS定義では、下記の様な設計をしていくと思います。
font-size: 16px
line-height: 32px
letter-spacing: 0.05em
自分のホームページをそういうルールを決めたら、デザインのハーモニーを作り易くなりますよね。
ヘボン式ローマ字も同じです。
自分の表現したいワードの中に様々なヘボン式ローマ字のバージョンで使ったら、矛盾の可能性が高くなります。
加えて、古いヘボン式ローマ字をよく見ます。
例)「ふじ」huzi「おちゃ」ota「ちち」titi
古いローマ字を使うと、懐かしそうなのに、外国人が発音しづらいし、サイトの全ページの標準化が困難になるし、ネガティヴの部分の方が多いです。
ブランド
グローバルマーケットに踏み込みたいなら、「つ」や「ら」は外国人が発音うまくできません。
しかし、反対にわざと変なヘボン式ローマ字を使うと、その言葉を強めることができます。
これはコーディングというより、ブランディングに有効だと思います。
例えば、Mazdaの名前は世界中にブランドが強いでしょう。
まとめ
この記事で伝えたいことは一貫性が大事ということです。
「伊藤」という名字は「Itoh」で書きたいなら、ぜひ書いてください!
ただ、同じページで「佐藤」という名字を「Sato」で書いたら、そのページのデザインは一貫性を失ってしまい、美観を損ないます。
ただし、それが意図的であるのなら自然な名称となり、誰もが納得し気がつくことは無いでしょう。
そして、それこそがデザインの哲学なのです。